少女たちは荒野を目指す【感想】

彼女は夕日をバックに、静かな、だけど力強い声で言う。

「この世は荒野よ!」

「野望を胸に燃やす者のみが、
 この過酷な荒野で夢に挑むことが出来る」

――本編内一部抜粋

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少女たちは荒野を目指す」©みなとそふと

 

■はじめに

2016年3月発売の
「少女たちは荒野を目指す」(略称・しょこめざ)をクリアしましたので感想を。

 

というより信者の盲目的妄言。

ネタバレは(おそらく)ないくらい浅い内容で実が詰まっていないので、安心して?お読みください。

 

購入動機は、お察しの通り
田中ロミオ。

アニメEditionを購入。

購入ログはこちらから

 

 

■概要

砂雪「北条君、将来の夢ってある?」
文太郎「・・・・・・」
とっさに言葉が出てこない。
適当な夢は思いつかない。
そりゃそうだ。
『適当な夢』なんて、その時点でおかしな言葉だ。
砂雪「進路は? 決まってる?」
文太郎「いや・・・・・・まぁ、適当に大学かなとは思ってるけど」
声がかすれた。
適当な。
その言葉は使いたくなかったのに、出てしまった。
本当に俺の中には、何もないらしい。
――本編内一部抜粋

将来、特に明確な夢がなかった主人公・北条文太郎は、
毎日、かすかな焦燥感を抱きながら毎日を過ごしていた。

そんなある日、クラスメイトから美少女ゲーム制作のスカウトを頼まれる。

という感じで始まる部活青春活劇です、いや、ほんとにまじで。

 

■プレイ時間

 

プレイ時間は16時間程度。(ゲーム内のLOAD画面確認時)

フルプライスとしては、若干短いプレイ時間が短い部類なのですが、
(大体20時間位ですし・・・・・・)

はっきりいって、物凄く物足りなさを感じる。

二部構成なのに、このプレイ時間はいかがなものかと・・・・・・。

というか、ロミオとしては珍しいライトな会話劇なのだから、終始テンポ良く進めれました。

後述しますが、ヒロイン√がとにかく短い。物足りない。もっと欲しい。といった感じ。

久々に「足りねぇよ・・・・・・全然足りねぇ・・・・・・」という感想を抱きました。

容量から察していましたが、まさか、ここまでとは・・・・・・。

 

■キャラクター

 

どのキャラも魅力MAXで、めちょめちょ好きです。

特にお気には

うぐぅこと、結城うぐいす。

ボイスがたまらんのです。

あと、夕夏。

声優はみなとそふとお得意の豪華メンツを揃えているだけあって、完璧。

お得意ってのは、ほめ言葉なのですよ?他じゃできないことをやってのけるわけですから。

満点です。 魅力ましまし。

サブキャラまでしっかりと固めてきてるあたり流石です。
お金ジャブジャブかかってるんだろうなぁ・・・・・・(遠い目)

MVPは

主人公・文太郎役の山下誠一郎さん。

ヒロインを差し置いての堂々のMVPです。

最近、作品に出てきてるっぽいですが(Wiki参照)、
他の作品は知らず・・・・・・。

が、しかし。

こんなに上手い人が埋もれているのは、もったいないってくらい上手い。

期待の若手。
期待というより、山下さん使わないのは勿体無いくらい。

ちなみにキャラランキングは以下のとおり。

プレイ前
夕夏>うぐいす>テルハ>砂雪>(男性メンバーズ)

プレイ後
文太郎>うぐいす>=夕夏>テルハ=砂雪

松竜さんのデザインにはただただ土下座をして、感激を表す勢い。

シンプルでいながら、キャラとしてしっかり描けている・・・・・・と思います(初心者感)

 

■舞台/世界観

 

現代の学園モノ。

そして、部活でゲーム制作。

なにこれ、どこの「冴えない彼女の育て方」?

企画はタカヒロということで、ライトな世界観。

いや、ロミオがドロッドロのディープな世界観を描いているのかということじゃないんですよ?

いや、描いてますけど・・・・・・。

場所は神奈川なんですっけ?

行ったことないので・・・・・・なんとも。

 

■シナリオ

 

THE・業界人は語る。

私の大好きなロミオ。

ホントに始まりから終わりまでニヤニヤしたり笑いっぱなしです。

いや、ギャグゲーとか、そういうのじゃないんですけど。

テキストに関しては、いつものキレがあって大満足です。

 

 

ライトな層を狙ったのか・・・・・・かなーり軽め。

美少女ゲームの現場体験者としてはトラウマとか重い話になるのでしょうか?

一般人には残念ながらコミカルな感じに見える。
いや、狙ってるんでしょうけど!!

ロミオはブランドの雰囲気に合わせつつも自分の特色を存分に発揮するすばらしい人です(誇大表現?)。

Rewriteの時もできるだけKeyより(というと、おかしな感じですけど)に描いてるとてもテクニシャン。

いや本当に上手いから。

 

で、今回はみなとそふと。

いろんなレビューサイトでは酷評されてますが、

そもそも、みなとそふとって泣きゲーというよりは、かけあい重視のやってて「癒される」「楽しい」みたいなイメージなので、作品の内容としては、それに外れてない気がします。

鬱要素をとことん無くし、プレイ中は常に楽しい気分にさせてくれるような感じ。

それを理解していないのか、どのレビューサイトも愚痴愚痴と酷評ばかりしやがって……ブツブツ(怨嗟)

 

というか、タカヒロよりかけあい上手いですし(ロミオ信者)←オイ

 

 

 

さて、シナリオ。

二部構成で、一部は部活立ち上げからゲーム制作まで、二部はその後ヒロインとの物語と言った感じ。

異例のアニメ先出しの展開でしたが……これプラスだったの…?って感想。

私は美味しくいただきましたが。

作風がライトなため、鬱要素とか泣ける要素とかが皆無ですが、響く言葉はたくさんあったり。

 

 

田中というより山田って感じです。

そこから「泣き」を抜いて、さらにテンポよく会話面白くを突き詰めたような?

 

 

ヒロインの各ルートは、

ヒロイン……あんまり関係なくね?って感じ←マテ

まぁ、学園生だからね。

特に、どこかの絵描きさんルートは、すんなーりと解決したというかなんというか(モヤモヤ)

そんなドロッドロな感じじゃないよね、爽やか100%だよね。飲んでて美味しいよね。すっきりだよね。

終わった後のモヤモヤはあるけどね!←

 

夕夏とか幼馴染なんだから過去の因縁的な出来事があっても良かったのにね。

もっと踏み込んでも良かったのですよ?

サクセスストーリーって感じで、つらーっとサクセス(成功)していくわけですが、もうとんでもない壁にぶち当たって、乗り越えれないとか、どうやって、ここから主人公含めたヒロインたちが逆転劇を見せるのかとかいう話があってもよかったと思うのですよ。

サクセスすぎるといいますか・・・・・・(いや、俺TUEEEE系は好きですけど)

 

 

で、一番のこれは何がしたかった感大賞

サブキャラの位置。

……いやいや、君たち立ち絵いる?って感じのキャラが何人も

委員長とか激かわでキャラとしても良かったのに出番全然ないしで勿体ない。

あと、あれ。しまむらの服の人。

二部から増えるサブキャラも、各ルートの時間が短い分印象に残らない。

こういうのも軽い要因になってるんじゃないかなーとか。

せっかく、松竜さんが渾身こめてデザインしてらっしゃるのだから、

ばんばん使っていきましょうよ!

そんなわけで、サブキャラにも焦点を当てた続編を是非とも出してくださいな!

 

■CG

 

ありがとう、松竜!

全年齢版でエロなしかよ……と思っていた時期が……その・・・・・・今でも続いてます。

それにしても、曲線美というんでしょうか。

ボディの滑らかさが異常。

服着てるのにエロイんだもん。

水着とかエロエロですぜ。

色気とかなんかそういったやつがムンムンでムフンムフンです。

枚数は割と少なめ?

……まぁ、シナリオ量分はあると思います。

大満足。花丸を進呈します(何様!?)

というか、美少女ゲーム業界に永住してください。毎回ソフト買いますから!!

そういえば、この作品って塗りも松竜さんが担当しているのかしら?

 

■音楽

 

明るい、軽い、コミカル、爽やか、にぎやか、ドタバタといったイメージの曲が多い。

その分、しんみり、哀しさ、重たさが少なくそういった場面では

なかなかにおかしな感じに仕上がってた(夕夏某シーンとか)。

いや、決してそんな曲がなかったっていうわけではないんですが。

なんだろうな……。

これは演出が悪いのか、音楽の曲が足りなかったのか……といったところ。

戦犯は誰じゃー!なんていうのは野暮なもんですよ。

 

曲の仕上がりとしては、かなりの良曲揃い。

ゲームイメージとしては良かった方なのでは……それでも泣けるような曲がないのは……←(まだ言うか…)

 

お気に入りは

「夏の風」「危機一髪」「会議は踊る」「好敵手」「一歩一歩」

荒野っぽさがある「荒野を往く」は別格。

OP、EDに関してはお得意(?)の声優’s。

みなとそふとらしいOPテンション上げ→EDが(軽)しんみり。

 

ムービーだけどうにかできなかったもんだろうか……。

OPのぶつ切りだけは許せない勢。

あと、ココだけの話なんですけど「アニメ」と比べてどっちでも良かったかなーといのが本音。

※本来、私はゲーマーなのでアニメOPよりゲームOPの方が数倍好きなのです。それは、つまり。

 

■システム

 

エンジンとしてはかなり優秀なインターフェイス。

あまりゴテゴテと弄らなくて済むのもありがたい。

最近は、システムやら演出やらが突出してきてますが、

昔からの「ド」がつくほどの直球アドベンチャーゲーム。

シナリオと絵で勝負できるからのこのシステム。

 

■総評

総じて、軽い。

それは、つまりプラスでもあり、マイナスでもあるんです。

フットワークや足取りが軽く、入門用としてはオススメであるし。

しっかりエンディングもエンディングらしい感じになってるところとか。

田中ロミオ作品に肥えてしまったユーザは今一度原点に戻る必要があるんじゃないかなとか思ったり。

原点……加奈……うっ、頭が……。

ライト層をターゲットにした感じですが、そもそもPCゲーのライト層ってどこよ?って話になるわけです。

最近は、PCを持たない学生が多いらしいですし。

で、

私としては、概ね満足できる出来。

演出に関しては、もっと頑張りましょうのハンコを押します。もっと頑張れ。
音楽流すタイミングとか、選曲とか。

素材だけが一流だったとしても、組み合わせではフッツーなものになるんですね、勉強になります。

いや、ワタシは好きですけど。

これくらいだと、

ついつい手元に置いてあるドラゴンボールやワンピースのように何度も読み返せるのがすごくいい利点。

ほら、ついつい手元にとっちゃう家のマンガ本ってあるじゃないですか、そんな感じ。

手元に置いておきたく、繰り返しペラペラーってできるあんな感じ。

それは安心と面白さ、手軽さがあるからこそできるようなものでいて

美少女ゲームとしては、あんまりない類のものだったんじゃないかなーと。

ボーっとしたときについつい手元でいじっちゃうようなそんな感じの作品。

でも、がっつりゲーマーって積ゲがデフォですから、そんなに開けないというジレンマ。

総じて、軽いと書きましたが、

中身を紐解くと、割と深かったりします。現代社会とか、人間関係とか。

業界ひいては、これからのどの職種でも通用する真理を描いてますよね?
あれ、違う?
根本的な部分はなかなかに見えにくいものです。

まぁ、私もロミオのすべてを理解しているわけではないですし、「別にそういう意図で作ったつもりはないよ?」とか思われてるのかもしれませんが。

タカヒロは、いろいろと挑戦し続ける人ですので、好感ありますよ。
ところどころで「無能」や「ロミオの無駄遣いww」とか言われてますけど、
そういう新しい改革を起こしていかないと、この先の未来、業界やそれ以上は真っ暗なわけですし。

挑戦できない、今のぬるま湯をすすっている者たちの戯言なので気にしないでくださいな、いや、これ、ほんと、まじで。

潰れたら困るよ?

完全版、もしくはFD(というなの続編フルプライス容量)を待ってますから!!!

次回は、是非「ヒロインとの深いイベント(エロじゃなく深刻というか重いというか)」と「サブキャラたちの有効活用」を……頼みます。

そんなわけで

次回作は「少女たちは荒野の中を彷徨う」辺りでどうでしょう←オイ

 

 

あと、とりあえず田中ロミオを美少女ゲーム業界に囲っておこう? ね?
ライトノベルでもいいんですけど!
AURA、灼熱の小早川さん、人類は衰退しました、犬と魔法のファンタジー……どれも好きなんですけど。

特にAURAは本当にマイフェイバリットブックランキングに入ってますけど!!

 

やっぱ、ロミオ文はボイスありがとてつもなく幸せになれる。

 

 

私にとって、まぶしい場所というかあこがれる場所の内容が明るさ風味であったりしても少しでも知ることが出来てよかったです。

 

 

※4/18に演出修正パッチというものが出るそうで・・・・・・。
もしかして、再プレイしたら評価変わるのかしら・・・・・・。

青年は荒野を目指す、なんて聞くけれど。
そもそも日本に荒野なんてあるんだろうか?
――本編内一部抜粋

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