ノラと皇女と野良猫ハート【感想】

「開けたこの世界でキミに出会えたんだ。
この手を離しはしない
二度ともう戻れない魔法にかけられても
この喉を鳴らして
野良猫ハート、とどけ
――パッケージ裏より引用

 

 

『ノラと皇女と野良猫ハート』

[公式サイト]

■はじめに

2016年2月発売の
「絶対キミと添い遂げる、臆病で勇敢なブライブハートストーリー」の
ノラと皇女と野良猫ハート(略称ノラとと)をクリアしていましたので感想を。
購入動機は
「そういえば2月って特に予約とかしてないなぁ……そもそもどんな作品が発売されるんだっけ?」状態でいろんなサイトをうろうろして体験版プレイ→(からの)Amazonで初回版ぽちりコンボでした。

ほら、初回版って特典ががががが……。

 

■概要

“「人が獣に変わるとき、それは美しい伝説になるという
馬になればケンタウロス
もし鹿だったら、アクタイオン
熊に変わればカリスト
狼となれば、リュカオン
……」”
――本編内一部抜粋

 

■プレイ時間

プレイ時間は約20時間かからない程度でした。

かけあい重視のテンポが非常によくサクサク読めました。
要所要所で区切りがあるので、一日のプレイの辞め時が掴みやすくとてもよかったです。
ほら、社会人は平日はお仕事なわけですし。

ルートの長さは
体感で

パト>みっちー>あっすー>=シャチ

だった感じ。

ルートごとにばらつきがあるのは私がプレイする中では珍しい部類になるかな…と。

 

■キャラクター

 

私の一押しは

ノブチこと高田ノブチナちゃん!!!
サブキャラクターにしておくには惜しすぎるパゥワーを持ってると思います。

というか開発スタッフも絶対好きでしょノブチのこと。

なんで個別ルートがないのか逆に謎ってくらい。

どのルートでも大活躍!
次点で

大正義・桐谷華……が演じる

あっすーこと明日原ユウキ。

「(いらっ)しゃーせー」だけのセリフで私が「しやぁーせー(幸せー)」デスヨ。

本当にボイスのチカラって素晴らしい。

一つ一つのセリフの破壊力は、私のハートを狙い撃ちでした。

セリフもセリフで…悶えるようなものばかり。

大変満足です。
この2キャラは本当にツボすぎて、もう……もう。

後は田中ちゃん。

プレイ前は、「えっ、このキャラデザ他と比べて手抜きじゃ……」と思ったもののプレイ後は「ありがとう、チャン田中」となっている不思議。

というか、ノラのクラスメイト組は本当にいいキャラすぎる……。
でも、まぁ、結局のところ

MVPは涼森ちさとさんなんですけどね!!!

 

 

■舞台/世界観

冥界と人間界があるというファンタジーな物語。

ややこしいような設定でもなく、割とライトな感じ。

ライト…ですよね?

 

■シナリオ

前作「らぶおぶ恋愛皇帝ofLOVE」は未プレイのため今作が初のはとさんシナリオプレイ。
………

……

…結果、大満足です。
エッジが効きすぎていて、どこにいくのか分からない会話なのに、レールから外れることのないシナリオ。

プレイ中にパソコン前で大笑いすることがほとんど。
かといって、笑いだけじゃないところも花丸。

 

シリアスなところはシリアスに。
グッとくるようなシーンもそこそこあって、緩急の差がすごくよかったです。

 

時々たまに、シリアスな場面時にギャグ入れてこられたりして「私の感動を返せ~~~!」ってなったりもしましたが、総じてみれば本当に良かったです。

 

シナリオに関しては、各ルートそれぞれが違うスタイルで書いてあり、一粒でめっちゃおいしい作品でした。

 

総じて、猫になる魔法を受け、それを直すという話の流れなのに。

というか、猫になる魔法とかキスで元に戻るとか、めっちゃベタな感じなのに……

ふと思い返すと、あれ?そんな作品なくね?ってなってます。

おかしいなぁ、なんか設定としては鉄板のような感じなのに。
話の重さが各ルートで違うんですが、トータルで見るとすっごいバランスよく感じるです、なにこれはとマジック?

全体的にどのルートも好きなのですが、

特に好きなルートはパトとあっすー。

 

あっすーいいよね。……いろいろと刺さるというか共感というか、なんかそういうのあったんですよ。

シャチルートは少し軽すぎた感が……。

みっちーの後半の展開が嫌いじゃない!!あんな感じなのに……というのは秘密の方向で。

 

タイプとしては、マジ恋とか好きな人は相当に楽しめるんじゃないかなーと思ったり。

けっこう()カッコ書きが多めなので、それが許容できる人なら的な意味で。

地の文も少なめというかとことんなくしてるような感じですし。

カッコ書き苦手な人は多分合わないだろうなぁと思ったり。

ナレーションという独特な方法もあったりで。

 

それを差し引いたとしても、面白いと思うんですがね。

だって、これ、伏線だったりして……とかで。

 

あとはポエム……じゃなくて呪文とか割と考えてるなぁとか。

総じて冷めやすいような言葉なのに胸にせまりくるものがあるんですよ。
かけあいだけでなく、「死生観」や「家族愛」などテーマもあって、二段花丸ですよ。

 

 

おまけも充実してて満足です。

ピリカラ勇者アニメ化はよ!←

 

■音楽

サントラ発売はよ……はよ!バンバン
本当、最近プレイするゲームの曲の当たりを引く確率が高くて自分が怖い←

 

今作も相当に気合が入ってるつくり。

 

お気に入りな曲がたくさんあり本当に満足&発売早く!!
はとさん作詞もできるんですね……すげぇや。
曲調は明るくテンション高めが多いけど、ここぞとばかりに流れるしっとりとした曲の破壊力。

以下、曲数多いけどお気に入り。
「野良猫ハート」「黒猫タイム」「砂上」「JUMP!!」「勇敢」

「Re:Start!」「僕が君を護る理由」「Brave Guardian」「月」

 

特に「Re:Start!」「僕が君を護る理由」「Brave Guardian」「月」の四曲は、ここぞという場面で使ってくれる。

「野良猫ハート ~Acoustic~」は本当にいい仕事してると思います。
初回版についてるビジュアルブックに歌詞が載ってるのは本当にありがたいです。

OP「野良猫ハート」

 

 

■CG

前作「らぶおぶ」の公式サイトと見比べると段違いにキャラの可愛さが増しているのは私の気のせいでしょうか?
ノブチの水着立ち絵が本当に最高でした。ありがたや~・・・・・・。

 

ノラ(猫)の顔グラがすっごい豊富で、しかも可愛いのがずるい。
お気に入りはスマホをたぷたぷしてたり、缶詰にかじりついてるやつ。

 

ノラ(猫)の顔グラだけでラインスタンプ作れるんじゃないか……むしろ作ってほしいとさえ思ってます。
というか作れ!!!

 

 

■システム

みなとそふとの「しょこめざ体験版」で触ったものと同じエンジン。

使いやすくて本当にいい。

設定ボイスが豊富で、それを聞いてるだけでも楽しめるのは遊び心があるスタッフのおかげだと思うんです。いいぞ、もっとやれ。

ただクリアした後にプレイ時間パッチが出るのは……。

いや、いいんですけどね。

 

■総評

 

HARUKAZE第二作目にして人気絶頂でリピートが多いとの噂ですが、
確かにその理由も頷ける出来映え。

日々の疲れを癒やすにしてももってこい。

心震える物語を味わいたいにもオススメ。

設定にとらわれすぎないで「その瞬間瞬間」を、楽しめる人には太鼓判を押します。

頭空っぽにして、楽しみましょう。

 

ギャグの切れ味に関しては他では絶対味わえない。

なるほど、これがはとワールド。
前々から狙っていたとかではなく、パッと衝動的に購入した作品で、これほどの当たりが出るから美少女ゲームはやめられない。

本当に2016年2月の顔です。

 

ライトな作風ですが、胸に響くシーンやセリフはきっとあるはず。

 

ショートテレビアニメ化も決定してるようで、えっ?ショート?なにするの?というワクワクもあったり。

 

 

そして前作「らぶおぶ」も購入決定です。
近いうちにやりたい。
さーて、ファンディスク発売チャンスある?

というか、作ってくださいお願いします(土下座)

 

 

「夢、つむぐ、はなびら。見上げれば月

雨音に、はなびら。ガラスには雪

踏みしめて見上げた夜の声

白い砂、すくって、音は静か

風に吹かれ水際を呼んだ。おいでおいでと、遊ぼうと、また明日と

はじめて出会った光

とくん、とくん、生まれ落ちゆく、空を破り聞こえた音

言葉はもうなく、足あと、消えても

白い砂、すくって、音は静か

響いて、今、歌声のない世界には別れを告げ

さぁ踏み出すの。この命胸に秘め

夢、つむぐ、はなびら」

『ノラと皇女と野良猫ハート』 パトリシア

 

『ノラと皇女と野良猫ハート』 明日原ユウキ